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For Graphics World 1998/4
Kitune Akimoto
もっとキレイに、もっとなめらかに、もっとリアルに・・・
そうした世間の当然の流れは流れとして見つつも、目の前にあるコレで「何を作りたいのか」「何を表現したいのか」「何に使いたいのか」と、ものすごいパーソナルな欲求を満たす道具、メディアとしてAMIGAは僕の中に存在します。

 AMIGAとのつきあいはもうかれこれ10年近く経とうとしており、数年前までテレビの仕事はほとんどAMIGAで行っていました。現在はMac、PCが中心なのですが、当時、高品質なビデオ出力や高速で安定したアニメ再生AMIGAでしかできなかったのです。

 さて、今現在ボクの個人的な創作活動、Hz(ヘルツ)という創作ユニットのライブ演奏活動でのAMIGA使用方法です。
 音楽はMacのMIDIシーケンサーを使っています。そしてCG再生に使用しているのが、AMIGAとPerformerというソフト。このソフトを立ち上げると画面にはキーボードが表示されます。そのキー1つ1つに予め作ったCGアニメファイルを割り当て、その幾十ものアニメファイルをメモリーの許すだけ読み込んでそれらを高速に切り替えて再生するだけという単純なものです。
 切り替えはAMIGAのキーボードで行うわけですが、特筆すべきはその切り替えを外部からのMIDI信号によっても行える点。MIDIシーケンサーにCGアニメ切り替え用トラックを作り、その信号をAMIGAに送ることでMIDI音源を鳴らすのとまったく同じように扱います。これによりCGアニメも楽器の一つのように楽曲内で自由に切り替えることができるので、音楽とより密接な同期を取ることができるわけです。更に音楽もCGも自分で作るわけですから、その表現は超濃密。
 現場では予め用意した音楽とCGを再生、ドラマーがシーケンサーからのクリック信号をヘッドホンでモニターし、他のメンバーはドラムに合わせて演奏。一曲ごとに15〜30種類のCGアニメがあり、メモリーに前楽曲分は読み込みきれないので曲の合間やMC中に次の数曲用のセットを読み込んで再生。この繰り返しで1h〜2hのライブ演奏を行うという仕組みです。

 去年、Mac用でも同じようなX<>POSEというソフトが発売され、早速入手し、移行準備をしているのですが、ビデオ出力やMIDIとの兼ね合い、AMIGAで制作した数百のCGアニメのQT化などの問題もありつつ、AMIGAはアニメ制作〜修正がより手軽でメモリ消費も少なく、システム再起動が速いなど、現場での重労働には有利な点が数多くあり、まだまだ頼りたい部分で移行準備は進んでおりません。
 余談ではありますが、普段仕事や生活の中でMacやPCを使用していて、ライブの準備などでたまにAMIGAシステムに触れるとそのなんとも言えない手触りというか、クリエイティビティが誘発される感じには、たまらないものがあります。

 本当の意味での純粋な”道具”で、それ自体に無駄な装飾のない謙虚な具合などは、これからのシステムに受け継いでほしいと痛感しますし、それが僕がAMIGAから離れられない原因の一つです。
 現在僕は自身のPS用ゲーム制作に携わっておりまして、Hzの活動もしばらくお休みという予定ではありますが、そこではAMIGAのクリエイティビティがどれほどのものか堪能することができますし、それを感じさせる自信はあります。もし機会があれば是非一度足をお運び下さい。